このレビューはネタバレを含みます
“お前も世話してやろうか？”
最後にマリアからは「オオカミ」と呼ばれていた男の声でドイツ語で言われるこのセリフが怖すぎた。傑作すぎる……
コロニー、コミュニティ、家、そういうものを作っているのは人間と家畜であり、そして家畜の中には当然、人間もいる……
みたいなイメージが絶え間なく押し寄せるので、マジで怖いし、アリアスターが絶賛していたらしいのが納得すぎる。ミッドサマーをつくるときに頭の中にあったものと、きっと同じ方向を向いているんだろう。。
Layers of fearとか、ああいう振り向きとともに空間が変化するような、一人称視点のホラーゲームとかが好きな人は、この映画の演出をすごく楽しめると思う。それと、常に鳴り続ける効果音、その質感とかも本当にすごい。
同時上映の「骨」も、古いテープが途切れるようなガタついた美しい音楽と、肉体のパーツが好きな人はぜひ観てみてほしいな。
※追記
ペドロとアナが黒い髪・黒い目から金髪・青い目に変化するのは、大丈夫かこれ？って思いましたけど、でもまあ意味は込めてあるんだろう……その意味は分かる気がするけど、でもまあ大丈夫かこれ？とは思うので、一応記録
