おん

オオカミの家のおんのネタバレレビュー・内容・結末

オオカミの家(2018年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

なんだったのかよくわからないがとにかく気持ちよく空間に迷い込めた。おぞましき蜜。軋み。イッヒエッセ。

さて安易な考察だが毒親家庭とかDV被害とかにも似ているよな。刷り込まれた「お前はひとりでは何もできない」「お前はまともな家に住むべきではない」「私の存在を感じるか?」。営もうとしたり愛そうとしたり、ただ眠るだけでも声は脅かす。不安で居続けるくらいなら、全部吹き飛ばされて誰かに取り込まれてしまった方が楽だ。オオカミは、「負の万能感」みたいな誘惑なのかな。清らかな救いではなく露骨に「どうせまともに生きられないだろ? 服従させてあげますよ」というメッセージで終わる宗教のプロモーションって考えると相当悪趣味で尖ってるかも?

で、表現としては好きだが基本的には全部家の中で完結するワンシチュエーションもの。ストーリーは物足りないかな。
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