びらびらマン

オオカミの家のびらびらマンのレビュー・感想・評価

オオカミの家(2018年製作の映画)
4.0
「MAD GOD」が見る地獄だとしたら、完全にこれは見る悪夢そのもの👁

まず、物語が始まって、森を抜けて家に入るような演出があるのですが、その時点で音響と視覚の不気味さが半端ではなく、「あ、これ帰りたい」と思う程

製作時に掲げられた十戒というルールが存在するのですが、その中にある「家はキャラクターであり、音環境」という「家がキャラクター」という一見すると何言ってるかわからないことが、作り手のクリエイティビティが凄まじすぎて成立してる凄さに驚かされました

作中を通してクレイアニメーションとはかけた時間が比べ物にならないであろう「過程」そのものが映し出され、その不気味さビジュアルに目が行きがちですが、本作の魅力はそれ以上に「音」が凄まじいです(確実に映画館案件)

また、ビジュアル・音だけではなく、「実在した組織のPR動画である」という、作品がフィクションだと、メタ的な視点を持たせない設定を用意することで、作品にのめり込ませる仕組みも素晴らしいです。