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シスターフッドのlpのレビュー・感想・評価

シスターフッド(2019年製作の映画)
2.2
西原孝至監督の新作。

「現代を生きる女性」を軸に、「生」と「性」の多様性を描き出す。モノクロの映像に、ドキュメンタリーと劇映画のエッセンスを融合した構成と、監督の創作意欲は映画から伝わってくる。
BOMIのライブシーンや出演者へのインタビューシーンなど、ドキュメンタリー的なシークエンスが、劇映画のストーリーの部分の強度を高めている。モノクロの映像も美しい。実験的な挑戦作としては「あり」だ。

ただ、面白いか否かとなると微妙なところ。
劇映画にしろドキュメンタリーにしろ、今作と似たような題材を扱いながら、もっと話が面白かったり、より強烈なメッセージを明確に放つ映画が存在する中で、今作の立ち位置は些か中途半端なものに感じた。

気になる方はぜひ。
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