面白すぎ。
最初は突然割り入ってきた日本人ランナーに目がいくが、あの日本人はイレギュラーすぎてキャメラワークを基準にしてみた時、主役になりきれていないというのが面白い。
ずっと黒人ランナーに合わせてパンし、日本人ランナーが乱入しても彼にパンのスピードを合わせることはせぬまま、彼は画面左へと消える。その後前景の警察官が走り出して初めてパンは警察官に合わせて行われる。ふたたび日本人が画面の後景に映るときには複数人の警官に取り押さえられていて、前景の警官は手持ち無沙汰で終わる。そのハプニングには動じることなく黒人ランナーは粛々と自分のペースで走り去っていく。
何回も観るたびに周りにいる人たちも、トラブルメーカーと同じくらい、もしかしたらそれ以上に面白いことに気づく。