裏社会の権力者達が主催する、アンダーグラウンドで開催される命を賭けた武術大会"KUMITE"に出場する世界中から集められた女性ファイター達の戦いを描いたアクション映画。
監督があの「キスオブザドラゴン」のクリス・ナオンと知って驚きました。キャリア長いのに監督作は何故か少ないんですよね。アクション作に定評のある良い監督さんと思うのですが…。
主催者や後援者の深い説明は無いし。武術大会の存在意義も納得出来るものではない。展開は強引なところがあるし、説明不足な点もあって細かい事を言い出したらキリがない映画ではある。
謎の武術大会で消息不明となった父親を探すために謎の武術大会に出演するという何処かで聞いたような展開でカンフー映画としては王道なのかも知れない。
弟子をスパルタ一辺倒で指導する師匠と飴と鞭を上手に使い寄り添い指導する師匠の対比的な描き方は面白かったです。スパルタ師匠も飴と鞭師匠も美人で華がある。スパルタ師匠は木村多江さんに少し似ている。
女性が活躍するお話しですが、真面目な作りなのでお色気は期待してはいけません…残念ですが…。主人公役の女優さんに華がなく魅力に乏しいのはこの手の映画では致命的。脇役の方が華がある人が多い…。目玉でもある修行シーンがあっさりしていて面白くないのも残念…。
アクションシーンは映像演出やカット割りで誤魔化している部分もありますが、荒々しさが逆に良い感じでまあまあ見応えはあります。素手だけでなく、武器戦もあるのが良いアクセントになっていると思います。
アクション映画に叙情的な要素を入れるクリス・ナオン色は本作では薄い。物足りなさはあるしスゴく面白い訳ではないが、B級格闘アクションとしてはまずまずの出来。格闘アクション好きの方は普通に楽しめる映画かなと思います。