両親を喪ったけど泣けなかった4人の少年少女がゾンビになって人間になる物語り。
軽快かつシニカルなセリフのやりとりが、アーティスティックであり、文学チックであり、コメディであり、なによりエモい。
両親を喪って世間や社会から分離され不安定さと自由さを得た四人が、世の中の外側を歩きながら彼らの視点で世界を見ている感覚の作品でした。
感情を失ったように淡々とシニカルな言葉を連ねる四人だけど、そんな彼らには諦めとか希望とか色んな感情がちゃんとあるように見えます。
社会という集団の中にいると人の心とか精神ってその影響を受け一が全の中に取り込まれてるんじゃないかと思う事があります。
そりゃあ本当の自分なんてわかんなくなりますよね。
そんな時は本作の四人の様に、面倒なものを一度脱ぎ去って自分の直感だけを頼りに人生をフラフラしてみるのもいいかもしれません。