良い!
クランプスという、大人が「子どもを攫う悪魔」に扮装するという町の行事(日本でいうナマハゲ的なことなのかな)中に失踪した4歳のトマス君が、5年後に見つかり家族のもとへ帰ってくるが、親のハグを拒否したり、祖母の髪の毛を引っ張ったり、母親に怒鳴ったりなど、以前のトマスとは様子が違う。
犬がトマスを見ると吠えたり、統合失調症の青年があれはトマスじゃない!と言い出し、母親やおじいちゃんも少年に怯え......っていう話。
今作はホラーというジャンルそのものを上手く活かしていて、劇中に様々な罠を仕込んでいる。
ホラー映画好きほど騙されるはず。
これは意外とタイトルがそこまでずれていなくて、煽り文も良い。
人間(観客)の思い込みや固定観念をもてあそぶ素晴らしい脚本。
伏線回収がすごい映画よりも今作のようにミスリードを巧みに使う映画のほうが個人的には好み。