いつからかこの人の映画が苦手になってしまった。ヘルタースケルターのところはすごく好きだったのだけれど…きっと題材とのミスマッチのせいだろうな、と思う。
まず何より音楽が酷い。もはや醜悪と言うほど作品と合っていない。どうしたの？と感じるレベルで。最初から最後まで酷かった。
映像も色彩が邪魔をしていて太宰の人間像がボヤけてしまう。時代を考慮しても派手に描く必要はなかったはず。花もあちこちで騒がしい。一輪の椿だけなら際立って良かったのに。
言い出したらキリがないけれど、前髪だらんの小栗くんは格好良かったのでそこだけは見物かもしれない。あと相変わらずエリカの存在感。負けない宮沢りえさん。キャストが良いだけに仕上がりには不満が残る作品でした。
スコアはこれでもだいぶ頑張って加点した結果。
