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ジョジョ・ラビットのrnkkrtのネタバレレビュー・内容・結末

ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)
4.1

このレビューはネタバレを含みます

サム・ロックウェル目当てで観に行ったら想像の3倍ぐらい良かった!!!

ブラックユーモア満載でスコットランドの劇場内でもすべり知らずの大ウケ。エンドレス’Heil Hitler’が始まるシーンなんかは如何にそれが滑稽かを爽快に馬鹿にしてて最高。こうやって笑えるって本当に平和な時代だ。

映し出されるのはジョジョ少年の限られた視野範囲の世界だけで、エルザが見たであろう不条理な地獄も、母が何も言わずに戦ってきた世界も観客にみせることはない。
そんなカラクリがブリキのポストを被ったジョジョが隙間から母の知らない姿を見るシーンに表現される。
映し出さない、見せない所に沢山のメッセージが詰まりまくっている。

子供というフィルターを通しての戦争映画といえばライフイズビューティフルを思い出すけど、
あちらが父から息子への"ファンタジーフィルター"だとすればこの映画はジョジョから観客へのファンタジーフィルター。
戦争映画にも色々あるけど、私が観た回にはジョジョと同じくらいの男の子を連れたお母さんがいて、この映画はしっかりその意義、役目を達成してるなと思って勝手にそこにもグッときてしまった。
今の時代に、知るきっかけになってほしい、という思いが詰まっているような、本当にとても良い映画だった。

何よりめちゃくちゃ声を大にして言いたいのが、最高のサム・ロックウェルをみせてくれてありがとうってこと!スカヨハも今まで観たどの役よりもキラキラしてた、愛っていう最強の武器を持った最高のお母さんだった!

あとなんかみんなやけにスタッカート強めっていうか喋り方どうしたって最初思ったけど、多分ドイツ語っぽく英語喋ってた?それがより一層コメディっぽさ上乗せしてたのも良かった。
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