モト

ジョジョ・ラビットのモトのレビュー・感想・評価

ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)
4.4
こんなの…素晴らしすぎる!
映画館で大号泣!!予想以上!!!
終了間近で滑り込んだ甲斐があった。
私は歴史に詳しくないから、フィクションかノンフィクションかのディテールも気にならなかったし。「ヒトラー」という存在がどれだけ異常だったかということは、当時の映像も織り交ぜながら伝わったきた。

スカーレットヨハンソンの演技を初めてちゃんと見たけど、こちらも素晴らしい。
美人ということを弄り弄られ、主人公の息子が大怪我をし顔に大きな傷をおっても「笑ってもらえるなんていいじゃない、私なんて美人すぎて」ってなんの嫌味もなくナチュラルに言えるのが素敵すぎて…
それより何より、母親の人格の描かれ方が本当に素晴らしい。主人公の息子、友達、女の子(お姉さんの友達)、少尉、出演者みんな素晴らしい…

本当にいちいちお洒落で、いちいち強くて、バカバカしくて、残酷で冷酷。日本で戦争物を描こうとしてもこんな描き方はできないだろうと思う。
ナチスに忠誠を誓う男の子が戦争という現実を目の当たりにする。インターネットがない時代の子供達への洗脳は、今よりずっと容易なのだろう。

登場人物の心情の描き方が雑じゃないのも個人的には好き。報われることもあってよかった。とてもとても悲しいシーンがあったけど、物語として良い終わり方だった。

最後に「日本人はいいやつらだ」って言われてたこと無駄にしないでほしいし、日本の偉い方々は戦争に加担したらこうなること本当におわかり?
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