なお

新聞記者のなおのレビュー・感想・評価

新聞記者(2019年製作の映画)
4.0

政府の圧力が実際のところどこまで浸透してるのかは分かりませんが、それ次第で民主主義や三権分立はいとも簡単に崩れるということを再認識しました。
私たちの立っているこの国の基盤はそんなことで揺らぐほど不安定なのだと。

ただ、最終的には陰謀論に着地することから、この映画を真っ向から受け止めると、今の報道や政治のあり方全てに疑いの目を向けてしまったり、実際に存在する内閣情報調査室という機関を不用意に怪しく捉えてしまう危険性があるという意見を聞いて、なるほどと思いました。

演技・演出・映像が素晴らしく、組織のしがらみに囚われる官僚の苦しみが痛いほど伝わってきました。映画として、高く評価されるものかと思います。

ドキュメンタリーではなく、あくまでフィクションとして、(語弊があるかもしれませんが)エンタメとして距離を持って接していくべき作品かと思います。
なお

なお