これは絶対に若い人達に観て欲しい作品。
政治がわからなくってもいい。
視点の偏りはありますので合う合わないはあると思いますが。
そしてこの作品はあくまでフィクションである、ということを念頭において鑑賞するべきでしょう。
光と闇を駆使した画面作りが素晴らしいです。
やり過ぎなくらい無機質な内閣情報調査室のオフィスとか面白かったです。
西田尚美は相変わらず素晴らしい。
またしても幸薄い。
松坂桃李はホント達者だなぁ。
シム・ウンギョンも流石です。
賛否あるようですが、彼女の代わりができそうな同年代の日本人女優が思い浮かばない。門脇麦くらいか。
本田翼はかわいいなぁ。
北村有起哉と田中哲司も凄いです。
本当に恐ろしい映画。
よく公開できたなぁ。
ただ、体制側の論理と正義も丁寧に描かれなければ、ジャーナリスト側のプロパガンダ映画と受け取られる懸念はあります。
「デイアンドナイト」の藤井道人監督ならできたはず。
タイトルも「新聞記者」だしジャーナリスト、ジャーナリズムのお話だから、まぁこれでもいいのでしょう。
まだまだ時間はかかるだろうが、日本の映画界はもっと斬り込んで欲しい。
その希望をみせてくれた素晴らしい作品です。
