アガサ

新聞記者のアガサのネタバレレビュー・内容・結末

新聞記者(2019年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

去年見逃していたので凱旋上映で鑑賞。

これといった取材の描写がなく、ひらすらパソコンの前で討論番組やTwitterに貼り付いているばかりなのが不満。
やっと取材らしいことが始まったと思ったら、内部から名乗りを上げてくれたたった一人の暴露だけ。しかもその記事の信頼性は彼が人生を犠牲にすることでしか担保されないという。それ「ありがとう」ですむことなのか。

実際の事件を想像させる前フリの後、新規大学の認可うんぬんが出てきたので、てっきり総理のお友だちの例の学園かと思ったら、とつぜん生物兵器とか言い出してずっこけた。
これはあれかな、現政権を731部隊とかナチスとかになぞらえて批判したかったのかな。
ずっと現実に則した内容だったのに方向が飛躍しすぎるのは、真っ向勝負から逃げているようにみえて残念。
とはいえ、意義のある映画だったしもっとこういう映画が作られるべきだと思う。
政府批判、マスコミ批判、おおいに結構。
受賞を追い風に、韓国映画ばりにつっこんだ映画が出てきてくれることを願います。
アガサ

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