このレビューはネタバレを含みます
2020年日本アカデミー賞優秀作品賞作品。
情報操作と報道の自由に揺れる、政治サスペンス。
正義感と圧力に挟まれてガッチガチの内閣官僚の杉原。真実を届けることを信念とする帰国子女新聞記者の吉岡。
杉原の先輩官僚の自殺を機に、国立大学新設の裏にある国家戦略が詳らかになっていくがー。
守りたいもの、守るべきものはなんだろう。
正しさとその基準ってどこにあるんだろう。
シムウンギョンのやや片言で真っ直ぐな瞳、松坂桃李の揺れ動く表情と田中哲治の有無を言わせない圧、霞ヶ関と家庭のコントラストが印象的だった。
終始ピンと張り詰めた演出と演技に息苦しくなりながら、一気に鑑賞。
全然すっきりしない終わり方もよかった。
