風来坊

侵入する男の風来坊のレビュー・感想・評価

侵入する男(2019年製作の映画)
3.0
郊外に古いが魅力あるマイホームを手に入れた若い夫婦。元家主の男性は手放した家に未練を残し、夫婦に干渉を繰り返し次第にエスカレートしていき…。アメリカのサイコスリラー。

こういう昔の映画風のジャケット写真やポスター好きなんですよね(笑)
デニス・クエイドさんて「オーロラの彼方へ」とかアメリカの良いお父さんの役柄がとても似合う人で、個人的にも良い人役のイメージなので、こういうストーカー役は珍しくて新鮮。
一見、良い人そうな人がという本作の設定にも合っていますね。

奥さん役のミーガン・グッドさんはショートカットが似合っていて可愛いかったですね。全然知らなかったですが、元は子役でプロデューサー業もしていて多彩のようです。旦那さんはソニーピクチャーズの重役だとか。

物語は…そもそもそんなに愛着ある家なら売るなよって話で…。
かなりじわりじわりとした展開で、男が夫婦を追い詰めていく。
このじわりじわり感と男の胡散臭さで中盤までは面白いですが、終盤はこの手のストーカースリラーのお決まりの展開でインパクトはなく…。

日本では築年数が経つと価値なしですが、アメリカだとアンティーク的な価値で高い値がついたり住宅事情の違いなんかは興味深い。
デニス・クエイドさん鬼気勝る悪役ぶりは物語を盛り上げていて良かったですが、このタイプの物語としては全体的に平凡で驚く場面もなくまずまずといったところの作品でした。

まとめの一言
「家依存症」
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