どちべそ

屍人荘の殺人のどちべそのレビュー・感想・評価

屍人荘の殺人(2019年製作の映画)
3.2
ライトに見られるミステリー寄りエンターテイメント

■原作未読
■ネタバレ厳禁のところを犯人以外のネタバレを確認してから見た


ミステリーでネタバレをするという狂気の行為を平気でやる人間なので今回も事前情報をある程度仕入れてから原作読破済みの人と鑑賞。
どんなに粘っても犯人は教えてもらえなかったので(当たり前)公式がネタバレ厳禁にした部分だけ聞いてから見た。

どうもノリや笑いの「間」がトリックに似ていると思ったら、監督がトリックの助監督出身とのこと。なるほどね。

笑いありシリアスありでライトに見られるエンターテインメント作品としてはとても面白かった。ミステリー要素は弱いかな。ミステリーだと思って見ると腹立つかも。

原作読破勢の同行者から聞いたところによると原作はもっとシリアスで整合性の取れた本格ミステリー作品だったとか。そら原作者があの今村昌弘だもんなあ。
(「映画上映の短い時間にまとめるには仕方ないのかなあ。」とのこと。そうだね)

※思い出したので追記----
夏合宿って設定で当然フェスも夏の山なんだと思うけど、下松さんが半袖短パンの露出の多い格好して思い切り白い息を吐いてたり、かと思えば長袖長ズボンの格好してる人がいたり、季節設定が謎でした。
下松さんだけなんであんな寒そうなカッコしてたんだろう。
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小説と映画版は切り離してみた方が良さそうでしたとさ。









※以下ネタバレあり








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ゾンビ映画としては中途半端かなあ。
ゾンビ映画好きなんだけど、最近のトレンドというか傾向としてゾンビの動きはだいぶ早くなってるし、ゾンビ映画の醍醐味ってグッチャベッチャドブッシャアアアだと思うんだけどそういうのがなく、ゾンビを倒すシーンもある意味きれいで安心して見られた。と思ったらゾンビのオマージュがあったらしいですね。どなたかが言ってた。だったとしてもなんか、こう…。ほら、ね!?
ゾンビ映画の醍醐味が苦手な同行者は良かったと言ってた。私は微妙だなって思った。

じゃあミステリー映画はどうかというと、ミステリー好きの同行者の感想はミステリー寄りコメディではあるけど本格ミステリーじゃあないかなとのこと。

コメディとしても充分面白いけど、トリック風のコメディとしてであって目新しい何かはないかな。

意外な展開というのであれば、カメラを止めるなの方が面白いかもしれない。並べるのはどうかと思うけど。
ネタバレ厳禁と徹底的に隠した割には隠してたものがそうでもなかったので全く事前情報を仕入れず見てたら多分隠すほどのものか!?って感想になってたかもしれない。

ところで神木隆之介くんを始めて見たのは千と千尋の神隠しの坊だったんだけど、いい感じの役者さんに成長してて、神木隆之介くんていいなあって思いました。
ヒロイン役の浜辺美波ちゃんも可愛かったなあ。

原作未読勢からしてみたら、あれだけ宣伝の顔になってる明智さんがさっさと退場しちゃうのがいちばんの驚きだったなあ。
ラストシーンで剣崎さんにヤンデレ味を感じてちょっとぅゎっとなったんだけど原作ではもう少しきれいな感じであのセリフが出るらしいですね。原作読もうかな。

あと塚本時生さんどこに出てるんだろうと思ったけど七宮役でしたか。舞台で光るタイプなのだろうか…。
古川雄輝はめちゃくちゃイケメンに見えた。
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