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ギレルモ・デル・トロのピノッキオのbenikoのレビュー・感想・評価

4.0
Netflixでも配信予定だけど、これは劇場で観て良かった。

タイトルに”ギレルモ・デル・トロの”って付く所が大事。監督の名前が付くことで、普通のフェアリーテイルではないことが理解できる。

子供も観るような作品だと
”汚れ”や”死”を生易しいオブラートで包みがちだけど、監督はしっかりと描く。

そこをしっかり描くことによって物語に深みが増して感情も入り、泣くつもりじゃなかったのに最後は泣いちゃった。
そして周りのお客さんの啜り泣く音も…。

ピノッキオを作るまでのゼペットの苦しみや、オリジナルの本にもあったという政治風刺も描かれていたのも良かったです。

あと何が良いってストップモーションで作られている所。人の手によって動かされたキャラクターはちゃんと温度があって、生きてる。

一時は製作費の問題で2Dアニメーションになりかけたそうですが、監督が諦めないでくれて本当に良かったと思います。

ミュージカルパートは最初は要らないかも…と思っていたけど、ユアン(クリケット)が歌い出した瞬間、あって良かった!と思いました。

やっぱムーランルージュ好きだとユアンの声は特別なんですよ🥺 私だけかもしれませんが…。

他にもケイト様やティルダ様も声優で参加していて、私得なキャスティングでした♡
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