富田健裕

グッド・ボーイズの富田健裕のレビュー・感想・評価

グッド・ボーイズ(2019年製作の映画)
4.4
子供は良いよなあ、純粋で。
そんな定型文化された考え方に会心の鉄槌!
馬鹿にするな!子供は子供で大変なんだ!


脇目もふらず一途であること、
感情を出し惜しみしないこと、
選択肢は常に一つしかないこと、
いつぞやからそれが“ダサい”と見なされる様になったのだろう。

何から何までそつなく熟し、
常に冷静で、
常にリスクヘッジは怠らない。
それが“スマート”なる言葉で括られた世界の何と生き辛いことか。

齢三三ともなれば、無知という状態に幾ばくかの恥じらいは覚える。
確かに、それは否定しない、出来ない!
しかし俺はそんな俺に問いたい。

「テメェの力一つで手に入れたモノがこの世に一つでもあるのか」と。


無知の価値よ。

それだれ知れたら人生、勝ちよ。

経験くれるのは常々ダチよ?


車がビュンビュン行きかう高速道路を雄叫び挙げて横断する腹の括りが自分にあるのか?
いやはや、ありがとうございます。

“子供”なんて呼称すら上から目線と感じざるを得ない、
勇猛果敢な3トップの爽快アタッキングライフ!

鑑賞からなかなか時間が経ってしまったが、
自粛空け一発目の“現地観戦”が本作で良かった。
富田健裕

富田健裕