富田健裕さんの映画レビュー・感想・評価

富田健裕

富田健裕

脚本家です。駆け出しです。
全ての物語に愛と敬意を。

映画(212)
ドラマ(0)

ラフィキ:ふたりの夢(2018年製作の映画)

3.6

サマンサ・ムガシア、シェイラ・ムニヴァという二人のケニア人女性の名前は覚えておきたい。個人的にはムトニ・ガテカさんという女優も。

脚本開発のワークショップから生まれたという本作は、制作に六年という
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ひとよ(2019年製作の映画)

4.3

試されているような気分になった。

お前は、人として大切なモノを持っているのか、と。
信頼とも許容とも総じる事の出来ない何か。
それが何なのかぱっと出て来ないのが悔しいのだけど。
愛やら何やら等とい
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トスカーナの幸せレシピ(2018年製作の映画)

4.6

レシピに書かれた“適量”って具体的には何グラム?

「いい歳だから」のいい歳って具体的に何歳のこと?
「現実を見なきゃ」の現実って何のこと?
普通ってなに?
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天才たちの頭の中~世界を面白くする107のヒント~(2019年製作の映画)

4.9

マーケティングのセミナーか!参考書か!という邦題が作品の敷居をこれでもかと押し上げている感が否めないが、本作でクローズアップされるのは数多の天才たちではなく、あくまでも世界各国に存在する(存在した)一>>続きを読む

ブルーアワーにぶっ飛ばす(2019年製作の映画)

4.5

一人なんでしょうか、独りなんでしょうか。

現在の自分と過去の自分が同居を始めたら、自分達は仲良くやっていけるのでしょうか。
僕には仲良くやれる自信がありません。
どうすれば、現在の自分の立ち位置か
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キューブリックに愛された男(2016年製作の映画)

3.5

それでは謳って頂きましょう!

スタンリー・キューブリックさんで、

『関白宣言』!!!

ジョーカー(2019年製作の映画)

4.7

希望という概念の定義や絶対条件があるのなら教えて欲しい。
やること成すこと上手くいかなくて絶望の淵に立ち「あの頃に戻れたらなあ」と愚にも付かない回想に耽ることが出来るだけ、もしかしたら幸せなことなのか
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楽園(2019年製作の映画)

3.4

さて、次は誰を鬼にしようか。

人間ってどうしてすぐに叩ける誰かを探そうとするんでしょうね。
多数派で結党して、長いモノに巻かれて、少数派をこれでもかと滅多刺しにしますよね。
そんなに必要ですか?共
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蜜蜂と遠雷(2019年製作の映画)

4.3

音楽って、ピアノって、めちゃめちゃ楽しいんだろうな。
天賦の才で遊び出されたら、もう手が付けられない。

キャッチボールも、リフティングも、フリースローも、全ては月光の下の連弾に繋がって行くのだ。
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ドリーミング村上春樹(2017年製作の映画)

4.1

「I Love You」を「私はあなたを愛している」と訳したのは数多の英語教師であり、「今夜は月が綺麗ですね」と訳したのは夏目漱石であるというのは有名な話。

創造には許容と対峙の精神が必要であると
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イエスタデイ(2019年製作の映画)

4.8

おい、相棒。
奴らになった気分はどうだったよ?
怒涛の夜の連続だったんじゃないか?
一週間が八日もあるような気分だったろ?
昨日までは、しっちゃかめっちゃかだったもんな。
だけど、恐れるな。
変ってし
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おいしい家族(2019年製作の映画)

4.0

故郷、実家、家族。
どう転んでも変えの利かないそれらの要素を世間体というフィルターを通してしか見られなくなってしまった時の悲しさよ、寂しさよ。
そこだけは治外法権で良いじゃない。
よくよく考えれば少し
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メランコリック(2018年製作の映画)

3.4

お互い裸になったとて本性など容易には分からず。
むしろ重々に着込んだその出立から心根が垣間見えちゃったりして。
脱衣も着衣も憑依に過ぎず。
脱ぐ着るその瞬間こそがちょっとだけ人間らしかったりするもんだ
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アス(2019年製作の映画)

4.6

怖ぉぉぉわぁぁぁー!
出て来る奴ら皆怖ぉぉぉわぁぁぁー!

モンスターパニック、取り分けヒト的な何かが人間を襲うという類の作品群に於いてかなり根源的な所に主題が置かれていると感じ、そうそう!そもそも
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台風家族(2019年製作の映画)

2.7

カメラを止めろ!
長男を黙らせろ!
若葉竜也は摘み出せ!

何より先に軽自動車を洗車しなさい!
車の汚さは人の心の汚さだってむかし教習所の先生が言ってましたよ!
他人が持ってる綺麗な車に乗り換えた所
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アド・アストラ(2019年製作の映画)

3.7

壮大なスケールで描かれる至極個人的な問題という本作のガジェットは、己の小さな身体の中に如何に大きな可能性と矛盾が秘められているかを教えてくれる。
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見えない目撃者(2019年製作の映画)

4.2

奇をてらいつつも無理のない主人公の設定と、容赦ない展開の妙。
ミスリードを誘いつつ、そうそう簡単には予想通りに事は運ばず。
まるで自分達も真犯人であるあいつの手の上で転がされている様な感覚を覚える。
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宮本から君へ(2019年製作の映画)

4.5

今日、この瞬間から人間と書いて宮本と読もう。

愛と誠と自分ルールをまるで火炎放射の様に巻き散らし、周囲の拳を天に突き上げさせる男の不器用過ぎるリベンジミステイク。
ドラマシリーズは未見のままに一抹
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パリに見出されたピアニスト(2018年製作の映画)

2.2

運も実力のうち?
甘いな。
数多の才能を発掘してきたパリでは運こそが実力の全てなのだ。
世の中、見出されたもん勝ちだ。
お前よりヤベー奴がいるんだ、悪いが諦めてくれ。
そんな馬鹿なぁー!!!

マチ
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アイネクライネナハトムジーク(2019年製作の映画)

3.7

悪くはないって、丁度いい。
嫌いじゃないって、あたたかい。
終わり良ければ、ラッキーだ。

ほっこりと、映画で心の暖をとる。

ディリリとパリの時間旅行(2018年製作の映画)

3.5

ちょこまかと動くディリリの可愛さよ!
そして窃盗団の極悪さよ!
さらに脇の甘さよ!

ガジェットに似合わぬ重たいテーマと、肉厚な内容を表現するにはかなりの駆け足だった印象。
パリ中の全景を舞台にもう少
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エイス・グレード 世界でいちばんクールな私へ(2018年製作の映画)

4.2

イケてるとか、イケてないとか、ほんま何なんやろ。
誰がそんなこと決めてん。
誰の基準やねん、それ。

自分を上手く表現できなかったり、言ってる事とやってる事がチグハグになってしまったりすることは然し
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帰ってきたムッソリーニ(2018年製作の映画)

3.2

つくづく人間という生き物は天邪鬼なものです。

ないものねだりより、あるものさがしをするべきだと思った。

イソップの思うツボ(2019年製作の映画)

2.3

騙されたと思って、騙されてみて!
そうは問屋が卸しません!

『騙される感覚をもう一度』との打ち出しのせいか、どうしてもどんでん返しがあるものとして作品を構えて観てしまった感がある。
騙されると分か
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記憶にございません!(2019年製作の映画)

4.3

Welcome Back!!! Mr.KOKI MITANI’s WORLD!!!

根っからの悪人はいない。
人は誰しも必ずどこかに滑稽な部分を持っている。
素直になれない部分さえ、その人の人間味
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人間失格 太宰治と3人の女たち(2019年製作の映画)

3.6

ヤル、ヤル、ヤル。
吸う、吸う、吸う、吸う
呑む、呑む、呑む、呑む、呑む、呑む、呑む、呑む。
そして、書く。

会得と収得は手放の為にこそ、構築と造作は破壊の為にこそ。
「死ぬかと思った」ところにだ
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ミスター・ナイスガイ 保釈金大作戦/ハーフ・ベイクト(1998年製作の映画)

4.0

葉っぱを吸ってラリった挙句、馬を殺して逮捕された男がいる。
仲間達は彼を救うべく医療用大麻を売って保釈金を稼ごうと奮闘する。
それだけの話。

ダニー・トレホはいつ出て来るんだ!?とウズウズしていた
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作家の落としもの(2018年製作の映画)

3.2

キテミルKAWAGOEショートフィルムフェスティバルにて鑑賞。

川越という街を舞台にした公募作品群の中から見事最終選考にまで進出した本作。惜しくも大賞は逃したものの、その後スカラ座を初めとする各映
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ロケットマン(2019年製作の映画)

4.0

歌であれ、映画であれ、創作物には作り手の人生が集約される。
いつだったかさえも思い出せないほどの過去の一コマでも、向き合い続けて来たトラウマでも、作り手にとっては全てが創作の種で、それは紛うことなく己
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ライオン・キング(2019年製作の映画)

3.7

ハクナマタタは人生の合言葉!
風の向くまま、気の向くまま、人生一様に獅子生もそれで善し。
但し前見ることだけ忘れるな、振り返っている暇はない。
進め!吼えろ!謳え!
さすれば眼前の景色はきっと変わるさ
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アンダー・ユア・ベッド(2019年製作の映画)

4.8

三井くん、いや三井、みっちゃん。
何でも良いわ。
とりあえず、いつかグッピーの飼育方法を教えてくれよ、酒はこっちで用意するから。

人生に於いて最も辛いことは、誰かに忘れ去られること。
そう語る主人
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火口のふたり(2019年製作の映画)

3.2

マリッジブルーという言葉がある様に、人間関係にしろ仕事にしろ何かしらの結果が見えて来た時に、ふと感情が沈み込む事がある。
その結果を目指して頑張って来た筈なのに、いざ結果の手前まで来た時に妙に冷静にな
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ダンスウィズミー(2019年製作の映画)

2.8

「タイムマシーンにお願い」で踊らせてくれ!
躍り出してしまいそうな所にまで持って行ってくれ!
終映後の劇場内にポップコーンとドリンクカップが散乱してこその大団円じゃないか!
掃除は大変だろうけど!
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永遠に僕のもの(2018年製作の映画)

3.7

ファンタジスタ級のナルシストが探し求めるホンモノの自由とは何ぞや!?

可愛さと腹立たしさの波が同時に押し寄せ笑うしかなくなっていると、最終的には一抹の寂しさを感じる結果に。
つまるところ、上質なコ
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パラダイス・ネクスト(2019年製作の映画)

3.4

死が迫り来る状況でこそ、生はその存在感を増すと、よく言われる。

たかが人間、ちょっと暇を与えれば今際の際ですら胡坐をかく。
死んだ方がマシだと呟きつつ自ら死を選ぶことも出来ない牧野の様な人間に、生
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