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ビルとテッドの時空旅行 音楽で世界を救え!のIKのレビュー・感想・評価

4.5
ここまでハッピーなエンドロール初めて観た。最高。

ユルいテンションや空気感、タイムパラドックスなんざどうでもいいんだよ魂は「ビルとテッドの大冒険」、「ビルとテッドの地獄旅行」過去2作と変わらず。そこに子供を持つ中年大人故の悩みや世界どころか時空全体がヤバいという深刻さが加わり、今まで一番シリアスにはなっているものの、それをぶっちぎる多幸感とパワーが本当にエクセレント。それに自分たちの役割を悟ったビルとテッドが、責任を放棄せず最後までやれる事を頑張る姿があまりにもカッコ良すぎる。更にエンドクレジット後にあの映像を魅せられた、そりゃ素晴らしき腐れ縁に笑って泣くしかないわ。
ビルとテッドの娘たちも両親に負けない音楽バカで、且つ父親たちを心から尊敬しているのが凄くいい。そんな2人が「ビルとテッドの大冒険」と同じく過去へのタイムスリップ冒険を通して強くなっていく所も印象的。特にテッドの娘が若かりし頃のテッドが持つ中性感+ボンクラユルユルな雰囲気を完コピしててビックリ。

いきなりこれから観ても楽しめるけど、シリーズ特有のユルさやネタ(ミッシー絡みとかビルとテッドの奥さんの件とか)はアクが強いので、出来れば過去2作観てからの方がいい。その方が経年による感動も強くなるし、どっちも90分前後でサクッと観れるよ。
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