夏色ジーン

行き止まりの世界に生まれての夏色ジーンのレビュー・感想・評価

4.1
感想川柳「この人生 選んだ自分を 悔やみきれず」

レンタル店でパッケージ借りでした_φ(゚Д゚ )

かつて栄えていた産業が衰退し、アメリカの繁栄から取り残された「ラストベルト(錆びついた工業地帯)」に位置するイリノイ州ロックフォード。キアー、ザック、ビンの3人は、それぞれ貧しく暴力的な家庭から逃れるようにスケートボードに熱中していく。スケート仲間は彼らにとって唯一の居場所であり、もうひとつの家族だった。そんな彼らも成長するにつれ様々な現実に直面し、少しずつ道を違えていく。低賃金の仕事を始めたキアー、父親になったザック、そして映画監督になったビン。幼い頃からスケートビデオを撮りためてきたビンのカメラは、明るく見える3人の悲惨な過去や葛藤、思わぬ一面を浮かび上がらせていく。そんな彼らの姿を通して、親子、男女、貧困、人種といった様々な分断を見つめ、アメリカの知られざる現実を映し出す…というお話。


本当に素人が映像を撮りためて
ここまでのドキュメンタリーが出来るんだと驚きました( ゚A゚ )

それなりに都会の昼間の街で
あんなにスケボー出来るくらい車も人もいないんだな(´Д`)

雰囲気的にmid90sに近いですね(・ω・)
スケボーの腕は圧倒的にこっちですけど( 。゚Д゚。)
素人目に見ても上手い


しかし絶望感もこちらがリアリティもあって
暗澹たる気持ちになります(-_-)

特に貧困層にありがちな暴力の連鎖( ;∀;)

でもみんなしたくてやってるわけじゃなく
抗う者もいれば望まずやってしまう者
傍観するだけの者もいる(‘ε ’)

特にヴィンの母親へのインタビューは
ある意味残酷だなぁ( ´_ゝ`)
本人にとっては答え合わせなんだろうけど

一番刺さったのはザックとニナの言葉(´・(ェ)・`)

時に自暴自棄になりながら
間違ったこともやりながら
なんとか必死に生きようとしてる姿は正に人間そのもの

90分くらいの作品ですけど
めちゃくちゃ長く感じました(いい意味で)

これはアメリカだからとかではなく
日本でも似たような事例はあるでしょう(;´A`)

ただなんとなく平和に生きてるよりも
生きてる実感がありそうな気がしてならない( ´・ω・)シ

何事も両面から見ないと本質は見えてこないだろうし
薄っぺらい人生になってしまいそう



本人たちは
「こんなんでどうして生きてる意味があるんだろ?」
と思ってるかもしれないけど(ToT)



気になるセリフ
「細部までコントロールしないとイカれた世界でマトモにいられない」
「自分の敵は自分だった。こんなクソみたいな人生を選んできたのは俺だった」
「ずっと誰かの何かだった。誰かの娘、誰かの妹、誰かの妻、誰かの母親、私自身が何者かなんて考えたこともなかった」

んでまず( ´∀`)/~~