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ベイビー・ブローカー
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『ベイビー・ブローカー』に投稿された感想・評価

horahuki

horahukiの感想・評価

3.2
正義と法律はいつも不仲だ

14歳で子どもを産んだシンディだったが、自分の与り知らぬところで赤ちゃんを奪われていた。シンディの母親がカネ欲しさのあまり、悪徳ブローカーを通じて売ってしまったのだ。子どもに会いたいシンディは福祉局のカーリンに子どもに会いたいと訴えるが…。

これまたいつものWHD案件。いつもはなかなか取寄せ出来ないのに、なぜか今回はスムーズに取寄せが出来てビックリ!人気ないんかな、これ(笑)発売から半年近く経ってる上にレンタル開始から数日経つのに誰もマークしてないし…(^_^;)

某トマトではホラージャンルに入ってたからホラーだと思ってウキウキしながら見たんですけどホラーとはいえないような社会派サスペンス映画でした。微妙にホラー演出あったけどね。

主人公は福祉局で働くカーリン。冒頭に書いたシンディのケースをキッカケに子どもを高値で金持ちに売りつけて儲けてるブローカーの弁護士を追い詰めていく物語でした。弁護士は証拠を全然残さないもんだから警察もお手上げ状態。貧困や精神状態の悪化のために子を育てられない親の代わりに、裕福な金持ちをマッチングさせているという大義名分を隠れ蓑にやりたい放題な胸糞野郎でした。

金と愛情。どんなに幼くても母親なのだという社会派なテーマがストレートに伝わってくる作品なのですが、シンディが自分勝手過ぎて若干イライラしてくるのが残念…。そういうシンディを作り出したのもシンディの親の要因が強いわけだから、そこも含めての本作なんだろうけどね〜。

それとクライマックス含め辿辿しさが隠しきれてないから良作とは思えないけど、被害者となる子どもが大人の私利私欲を満たすための「モノ」のように扱われる悲しさと、そんな現状に手出しできない法の貧弱さからくる胸糞感のおかげで最後まで退屈せずに観れる面白いお話でした。
yah

yahの感想・評価

3.5
 大人の私利私欲や精神的な病などの闇の部分と、14歳のアンディの幼さが対比させられており、どちらの自分勝手さにもイライラさせられる。また間に挟まれる社会事業家のケイトが不憫でならない。
 妊娠したアンディは母性が芽生えつつも、愛を履き違えまた妊娠してしまい、それも生活環境なのだと思わされる。仕事の中でリアル14歳の母が年に数人出会うが、やはり社会環境が影響している。