さるさま

スウィング・キッズのさるさまのネタバレレビュー・内容・結末

スウィング・キッズ(2018年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

推しが主演で観ずにはいられず…
ところどころの描写の解像度の低さみたいな部分は少し気になったのは正直なところかな
でも推しという欲目抜きにしても、俳優たちの演技は素晴らしかったと思う…
ドギョンスの北朝鮮語、血が滲む努力を感じた…
収容所で生き抜く泥くささ、必死さみたいなのは息を呑んで見つめてしまう
時々クスッとくるところや、束の間の心暖まるシーンでどうしても一瞬希望を見出してしまうんだけど、やっぱり戦争は惨いもので、断絶は簡単に埋まらないっていう絶望に叩きのめされる感じ…
束の間のマジソンスクエアガーデンからの、あまりに凄惨なラストで、しばらく立ち直れないくらいだった
朝鮮戦争が描かれた映画はいつどれを観ても、本当に克明というか容赦のない描かれ方をするし、やっぱり現在進行形の問題なんだなと感じるし、癒えない傷の存在にも思いを馳せざるを得ない…
この戦争の裏側で、日本が特需に沸いて戦後復興が軌道に乗ったのもまた事実で、無邪気に消費して満足していいテーマじゃないなと毎回考える。
さるさま

さるさま