最近良き映画に出逢いすぎて満点続出…
前半はコメディ要素が多くて大爆笑しながら見るシーンも多かったんだけど、後半からのエンジンのかけ方がえぐい、衝撃がすごい、呆然としてしまうラスト。
ダンス含め文化芸術世界でイデオロギー関係なく、やりたいことをやるのが難しいのは今も続いていること。共産主義・社会主義国での検閲が厳しいのはもちろん、日本やアメリカでも検閲は定期的に起こっているし、ドギョンスのやりたいことをやりたくてもできない、そんな気持ちが他人事にはどうしても思えなくて心が締め付けられる場面が何度もあった。
国のイデオロギーに、自分の大切な家族や、大切な人たちとの関係が壊されて初めて、そういうものの無意味さに気づくんだろうな、、、それにもっと早く気づければ、戦争はとっくのとうに終わってるだろうし。そしてやはり戦争は人を大きく変えてしまう、個々人間としての意思を無くしてしまうのだと再度実感させられる表現も至る所に散りばめられていて、めちゃくちゃ良かった。何度も見れる映画、とは言えないけど心に残り続ける映画の一つ。
