ぐわーーーーー。不意を突かれた。非常にいい映画。
舞台は朝鮮戦争下の捕虜収容所。そこで結成された、国籍も身分も性別も違う、5人のタップダンスチームの物語。
そしてこの、タップダンスがめちゃくちゃかっこいい。つま先とかかとの固いシューズと、木製のフロアから生み出されるリズムが、全くダンスとか苦手で嫌いな自分まで高揚させる。それだけでもう既に映像作品として成り立っており、映画館でみれたらよかったな~とか思ってしまう。YouTubeとかに切り抜きがアップされているとしたら何十回と繰り返し見てしまうだろう。よくないんですけど。
そしてこの映画をより魅力的にしているのがこのタップダンスチームの5人のメンバー。バックグラウンドは違えど、ダンスというものを通して、心が通っていくさまが見事だった。そしてそれぞれのキャラクターがまたいい。全員かわいい、かっこいい。大好きになってしまった。彼らの演出とかはちょっとわざとらしかったりするんだけど、そこがまたいいんですよね。
ただ、それだけじゃ終わらない。最後の息をのむようなダンスシーンの後には衝撃的展開。これがあくまでも多くの人の命を不当な理由で奪った戦争映画であったことを思い出させる。韓国映画って本当に容赦ない。映画を見た後には、劇中でのキーワードとなった、"Fuck Ideology"(クソ イデオロギー)という言葉が、胸に残った。