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スウィング・キッズのyontanuのレビュー・感想・評価

スウィング・キッズ(2018年製作の映画)
4.0
憎しみと生と死の狭間で、
自分の心を震わすものに出会ったら
戦争も他人の肌の色も言葉もどうでもよくなるんだろうね

カンヒョンチョル監督らしい映画の進め方、音楽の使い方、気持ちの持っていき方
思い切り泣かそうと思えば出来たんだろうけど、前半の盛り上がりから後半はあくまでも抑え気味に、それが結構効いてた

でもさとりあえずさどの映画でも言ってるけどさ、
ボウイはずるいんだって!
モダンラブは凶器なんだって!
あんなのグッときちゃうじゃんか!
わかっててもグッときちゃうじゃんか!
と言いたい

踊るところ以外の音の効果は強力なくして、彼らのタップと音楽に身を委ねる時だけ、心が震えるような、そんな演出

中国人役の愛おしいおデブちゃん、本人は中国人じゃなかったんだね!笑

あの5人と、米兵の彼が、頭から離れない
どれだけ音楽や文学や芸術で心を通わせても、目の前にある現実からは逃げられず、
個人の想いは果ててしまう

共産主義も資本主義もアカも裏切り者も
愛しいものがあることに変わりはないのに
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