nagipei

マルモイ ことばあつめのnagipeiのレビュー・感想・評価

マルモイ ことばあつめ(2018年製作の映画)
5.0
1942年日本統治下京城(現ソウル)
朝鮮語学会事件をモチーフにした作品

タクシー運転手脚本家さんによる初監督作品でもあるらしい
なるほど、インテリとならず者の邂逅から同志へ、等多くの共通点がありました
リュジュンファンはモデルとなる人物に忠実に描いており、キムパンスのキャラ設定は創作というのもタクシー運転手と同様でした
(タクシー運転手は実在はするがキャラクターは創作)

市井の人の協調、団結により何かを成す、という成功体験が韓国には多くそういった映画も多いのは民主主義が根付いてるのだなあといつも羨ましい
それだけ激動でありドラマチックな現代史ということなんだけど、たくましいなと

エンドロールの実際の映像で胸が熱くなるのももう韓国映画の十八番だよなー、待ってましたーとばかりに嗚咽ですわ

史実では2人が獄死、とあるがオーバーに描いてる、と思うよりはもっと悲惨だったと言われても自分は驚かない
戦時中の集団意識は恐ろしい、他国の映画から教わることが多くて情けないけど、言葉を奪おうとした側こそ本来語り継いでいくべきだし、沢山の日本人に見て欲しいと自分なんかは思いました

ずっと見たかった映画でした、見れてよかった

ユ・ヘジンは本当いつ見ても最高
ユン・ゲサンもイケおじ過ぎる

一人の十歩より十人の一歩