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マルモイ ことばあつめのMiYAのレビュー・感想・評価

マルモイ ことばあつめ(2018年製作の映画)
3.5
国の文化でありアイデンティティである「言葉」が奪われることが、いかに残酷なことなのか。日本語の強制が進む中で母語を守ろうと朝鮮語辞典の編纂を行う人々。まさにそれは民族アイデンティティを守る戦いなのです。

一方で、非識字の主人公が文字を習うことで愛国心に目覚めるという流れも説得力があり、言語の習得が自己実現の手段であることを深く納得します。

シリアスな内容に映画としてのエンタメ度は低いなと思ったところで、だクライマックスがまんま「タクシー運転手」と同じ展開になり、ちょっと笑ってしまいました。

ちなみに、植民地化された国で唯一母語を回復した国というのは本当なのかなぁ。
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