いとうま

天気の子のいとうまのネタバレレビュー・内容・結末

天気の子(2019年製作の映画)
3.1

このレビューはネタバレを含みます

今作はリアリティとファンタジーのバランスがあんまり好きじゃなかった。
あとこの子供たちが考える無垢な世界に面白さを感じなかったかなぁ。これは完全に好みの問題。

神様に「今の僕たちから何も足さず何も減らさずにいてほしい」という願いのシーン、切実でピュアで尊いけど、その満ち足りた世界を維持するために(もしくはそこに至るために)大人は必死に頑張っていて、それでもなお維持できず後退することもあって、その足掻きが物語なんじゃないのかな…甘いよ…と思ってしまった。我ながら悲しい。

でも小難しい話は取っ払って、ボーイミーツガールのセカイ系としては王道で良いと思う。
世界がどうなってもあなたがいればいい、他の人には大したことではなくても自分にとっては世界が変わるような出来事、そういったただ自分の願いを叶えるためだけの純粋な気持ち、つまり自分の気持ちはこの世界の全て、というのは好きなテーマだ。
新海誠さんのサビは昔からブレてないように思う。本当に好きなんだろうね。

あと言わずもがな映像は綺麗だし東京は丁寧に描かれているし音楽も素敵。
そういう意味でも、やっぱり見応えはあるなぁ。