いそべ

天気の子のいそべのネタバレレビュー・内容・結末

天気の子(2019年製作の映画)
4.1

このレビューはネタバレを含みます

天気の子、大好きなんです。
もう何度も何度も見てます。


自分の環境に違和感を覚え、誰にも告げずに家出をする主人公、「帆高」。
モラトリアムから脱出し、初めて自らの意志で選択を繰り返す。
例え、誤った選択だったとしてもひたすらに自分を、他人を信じて突き進む。

その純粋無垢な姿にハッとさせられます。

特に何度見ても号泣するのは、物語の佳境、廃ビルのシーンです。

警察に追われている、帆高。
一瞬だけ交わった(生活を共にし、アルバイトとして居場所を与えた)大人、「須賀さん」が、警察に帆高の居場所を伝えます。

場面は廃ビル。
大人しく降参して、警察に保護されろ、と促す須賀さんに対して、帆高は銃を向けながら、「僕は陽奈さん(ヒロイン)を助けたいだけなんだよ!なんで邪魔するんだよ!」と叫びます。

その、心からの叫びに須賀さんも心を動かされ、帆高に協力するのです。

人の心を動かすのは、いつだって純粋さと真っ直ぐさを兼ね備えた、心からの願いや叫びなのだと。
そして、大人になるとそのことを忘れがちだな、とこの映画を見るたびに思い起こされるのです。良作。
いそべ

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