どちべそ

天気の子のどちべそのレビュー・感想・評価

天気の子(2019年製作の映画)
3.0
良くも悪くも新海誠ワールド全開だった。


新海作品に良くあるセカイ系のストーリー。
設定に多々見受けられるツッコミどころはツッコんだら負けなのが新海作品とのお約束。
オチはツッコミは負けとわかっててもオチでウホホッ!?ってしまった。

高校生カップルが夏休みにキャッキャウフフと見るにはちょうど良いのでは。
RADといい、主人公の年齢設定といい、〜高校生くらいの層がターゲットなのかなと思いました、まる。

なんかこう、若い男女と過去に瑕疵のある大人っていう構図は「星を追うこども」に近いものがある。
あの作品映像音楽は綺麗だけどストーリーにツッコミ入れたら負けの作品だったし。


文句ばっか言ってても仕方ないので良かった点をつらつら挙げていくと

映像はとにっかくきれいだった。
東京在住の自分としては新宿や池袋のあちこちが出てきたのが楽しかったし、池袋の地元民でもあんまり行かないような場所が出てきたのが楽しかった。

それと、「行けという〜♪」のシーンはめちゃくちゃ好きだった。鳥肌たった。あれでおしまいにしてくれたらもう少し自分の中での評価が上がったのではないかと思う。
なんとなく、新海誠版千と千尋の神隠しのあのシーンて感じ。音楽と映像があっててすごい良かった。

劇中歌も「君の名は。」よりはRAD控えめにした演出でRADがRADRADしてなくて良かった。

あと小栗旬の声優というものをはじめてみたんだけど、自然な演技で良かった。
本田翼さんもそこまで違和感はなかったけど、なんかこう、女優が声優に挑戦しました感が抜けず…。

この映画持ってるなと思ったことがあって、東京で雨が降り続いてのに公開日になってブワッと晴れたこと。それだけはすごいなと思った。


ミーハー体質のアテクシがローソンコラボの雨色カップサラダを食べたので感想を言わせてほしい。本編には一切関係ないけどw

下の寒天が青いドレッシングを吸って結構「青」感はあるけど、グレープフルーツの爽やかな香りで、味も酸っぱめなのでモリモリ食べられた。具もチキンにコーンと枝豆が入ってるので満足感がある。明日も食べたい。
一緒にレモネードも飲んだけどそっちはなんかぼやけた味で可もなく不可もなかった。ナタデココが小さかったのは良かった。
現場からは以上です。






で、ここからネタバレありで解せなかった部分を吐き出します。

新海誠は警察官が嫌いなのだろうか。
フィクションを盛り上げるためとはいえ、たった16才の少年をあんなにホイホイと逃しはしないと思うけど。

あと引っかかって仕方なかったんだけど、15才の女の子がいくら大人びているからといって18だと言い張るのは無理があるのでは。
劇中に明らかにAV出演であろうスカウトが出てくるだけに正直ちょっと気持ち悪いなと思ってしまった。

劇中に出てくる小道具のひとつに銃があるけど、出所について結局深く掘り下げられなかったけどあれ実際おおごとだから。未成年が銃刀法違反するってかなりのおおごとだから。
須賀が「今俺も微妙な時期」って言ってたけどそんな大事な時期に銃刀法違反の未成年を月給3000円で働かせるって言うのがもう意味分からん。銃刀法違反は置いといて、未成年を月給3000円で働かせるの?下手すりゃ未成年者略取ですが。
しかも警察官を殴って逃亡中の未成年に手を貸すなんて良い大人が絶対やっちゃいけない事をやらかしてしまった経営者なのにたった3年で有限会社から株式会社に成長…。


設定全体にひと昔前の青春映画の臭いがする。
昔はこういう若者が警察官を翻弄して自分の主張を無理やり通すような話良く見たような気がする。
どちべそ

どちべそ