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天気の子のmoneのレビュー・感想・評価

天気の子(2019年製作の映画)
3.7
みました!!
偶然にも雨続きの夏に見られて人類はラッキー。


(9/4追記)
NEW23で新海さんのインタビューをみて、かなり印象が変わりました。裁く行為への勇気ある反抗の物語だったのだと今更ながら気づきました。
SNSによって、声にすることはおろか、心の中で考えることさえ自由にできない社会になっているのではないか、というのはかなり的を得ているし、それが物語の中の叩きつけるような雨に象徴されている。(言の葉の庭の、癒しの雨に比べて、かなり暴力的に変化していた)
わたしを含め、どこか人間は、自分たちの力で「自然を守る」ことができると思っている。しかし、実際は、自然の気まぐれに左右されるだけのちっぽけな存在で、常に変わっていく環境になびかれながら、その中で工夫して、しぶとく生きていかなきゃならない。
だから、画面の前や見えない大衆の声にばかり惑わされてないで、目の前の人を、自分を信じてくれる人を愛そうよということだったのね。時間差でじ〜ん。もう一度観たいな。
祈ると晴れるって設定がストレートすぎたのかなー。なんで物語にいまいち入り込めず素直に楽しめなかったんだろう…。

ただ、これを見るたび、まず自分が美しいと思えるか、他人の目という言い訳に逃れてないか、物を作るひとは背筋が伸びる作品になると思います。
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