アニメでしか描けないことって本当にあるんだなー、と。
実は新海監督作品は前作『君の名は。』からデビューした、いわば、超ミーハーのスーパー初心者。
なので、新海監督のことやアニメのこと、技術のことなど語るに値しない僕ですが、端的で的確な言葉で表現するのが下手くそな僕ですが、とにかくそう思った。
何かこの監督の作品見てるとアニメーションとリアルの差がわからなくなるというか、とにかく新感覚な世界を味わえる。
目で見てるのは明らかにアニメーションで今回のネタもサブカルに近い都市伝説というか、何ならちょっと厨二病入ってる気もしないでもないファンタジーなのに、脳みそが現実として処理してる瞬間に気付いて自分に驚く、というか。
「声が小栗旬なのねー」とか思ってると、いつの間にかホントの小栗旬だと思って見てる自分に驚いたり。
土砂降りのシーンになると「スゲー雨だな、あ、傘持ってきたっけ?あ、足元にあるんだったわ。」とか思っちゃってる自分に気付いたり。
「今、◯◯見てたでしょ?」と言われたら、彼と同じタイミングで「見てませんよ!」って口走りそうになったり。
「大丈夫?」って言われて頬を触られるの見たら急に自分の頬がこそばゆくなる気がしたり。
何か自分の頭がどうにかしちゃったんじゃないかと思うほど、脳がおかしな処理をしてる感じに捉われる。
もちろんファンタジーなアニメーションなので非現実的な設定と出来事ばかりなのに、実際の場所が描かれてるってこともあるのか、信じられないほど身近に感じて信じて見入ってる。ほんと、不思議。
劇中にも「あれは、夢のようで、でも、確かに、それは•••」みたいなこと言ってたけど、まさにそれだわ。そう、それ。
ほんとにアニメでしか描けないこと、感じれないことがそこにあったわ。
逆に現実世界でも、空を見上げて雲を指差して「あれ、龍に見えない?パシャ!」とかやる人もいるわけで。
龍に見えるか?いや、龍に見えたから何なの?いやいや、そもそも龍って何よ?ってわけで。
現実世界にもファンタジーな要素があってそれはリアルなことなのか?
アニメのファンタジーをリアルに感じてもそれはファンタジーなのか?
とか、とにかく、色々感じつつ、意味わからんことが頭でグルグル回り始めて、言葉で言い表しにくい、というか、リアルな言葉と描写で言い表しにくいからアニメなのか、と一周回って超陳腐な感想になるスゲー作品だということは確か。
ひなちゃん、もう完璧に惚れるわ。
そして、新宿の映画館で見れば良かったわ。
そして、『君の名は。』観てて良かったわ。
そして、今、無性に田端駅に行きたいわ。