家出少年と100%天気を晴れに出来る少女のひと夏の物語。
とにかく映像がキレイ!
リアルなのにファンタジック、なのにリアル!
夏の雨の日のムシッとした空気を本当に感じているような錯覚をおぼえるようなエモーショナルさでした。
街並みのリアルな描写も素晴らしいですが、何より印象的なのが光の表現。
雨や晴れといった天気を題材にした本作において新海誠監督の光の表現の感性がいかんなく発揮されていて、登場人物たちの内面をセリフだけでなく美しい映像として表現されていた事にこの作品の本質を感じました。
物語も、前作の「君の名は。」に比べしっとりとしたビターな印象で、登場人物達の心の暗い部分にも焦点を当てていて少し大人向けになっていたように感じました。
若い頃に憧れたドラマチックな恋愛ってこんなだったかもって思った人は多いんじゃないでしょうか?
サマーウォーズに続いて日本の夏の定番映画になりそうな予感がします。