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天気の子のizrのレビュー・感想・評価

天気の子(2019年製作の映画)
1.0
興味がなくて物語も主人公のことも全く知らなかったのですが父が借りてきたので鑑賞。
はっきり言いますが、いまいち。過去、君の名は。を最初の頃に劇場で観てまぁ思っていたよりは面白かったなと思ったが、その後世界が絶賛しているのを見て、いや確かに面白かったがそこまで絶賛するほどではないと思うのだが!? という感想を抱いた当時。この天気の子も、面白くなくはないが、君の名は。よりは面白くないかなぁ。最後が結局何を伝えたいのかわからないですし、物語が弱い。後もう一押し何かあっても良かったかも。結局世界は不幸なままで。でもそれも現代を象徴しているといえばそう思えますし、そういう観点からも新海監督は考え方が若いといいますかかなり今時だなと思いました。思考が若者向けだなと。個人的な率直な感想ですが。
ただ、君の名は。と同じように、映像は綺麗でした。色合いとか、矢張り彼の作品は景色系の映像美が凄いですね。そこは見応えはあります。

あとこれは本当に個人的意見なのですが、新海監督のアニメーションは表情が丁寧なのは判るが、不自然すぎると思うのです。比較対象として宮崎駿監督を挙げますが彼の作品の登場人物は表情が大袈裟ではありますが不自然さはなくて、ちゃんと人間ぽい表情だなと思うのだが、新海監督の登場人物達の表情には無理が感じられるのですよね。丁寧に描いているのはわかるのだが、観ていてどうしても不自然だなと思ってしまう。これはわたしが新海監督と合わないだけかもしれないが。決して貶しているわけではないのですが違和感を覚えてしまうのですよね。うむ……

あとあと、天気の子、個人的にはとても怖い話だなと思いました。ラストは一見しあわせエンドに見えるけれど現状は何も変わっていないし地球が終わる未来が見える……と思ったのはわたしだけですか??
ええぇかなり怖い……という結論が率直な感想です。もしやそれが隠されたメッセージ……??
いつか地球は最初に還って、人類も何もないまっさらな状態に戻るのかなとか、そういう未来が見えた…… 人間はただ地球に間借りさせてもらっているだけの存在なのだからって。考え方がネガティブかもしれないが、突き詰めるとそうなのですよね、目を背けたい現実を暗に眼前へ突きつけられている感……

そういえば、君の名は。とクロスオーバーしそうな気配が冒頭からばしばし伝わってきておりましたが、案の定クロスオーバーしておりましたね。
あぁ彼だ、彼女だ、と。既に、君の名は。を観ている人からすると他にも色々発見があってより楽しめるのではないかなと思いました。
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