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裏切りのサーカスのizrのレビュー・感想・評価

裏切りのサーカス(2011年製作の映画)
2.5
下調べもなくスパイ物ということとゲイリー・オールドマンさん目当てで鑑賞したのですが、ベネさんやらコリンさんやら顔馴染みな方々ばかりで安心&集中して観ることが出来ました。

スパイを引退した主人公が信頼のおける仲間と共に、組織に潜む二重スパイである“もぐら”を探し出すため調査をする。果たして組織の裏切り者は誰なのか――という物語。
観終わってから調べたら、この作品は難解と言われているようです。確かに解り難い部分もあるかもしれませんが、ストーリーや目的がはっきりとしていて個人的には観易い映画でした。登場人物をきちんと把握し、過去・現在ところころ変わる場面転換に上手くついていければ然程難解な映画ではないと思います。
それでも最後は、えっ??となるかもしれませんが、伏線も張られているので、思い返して「成程」となります。切ない……
この作品は、スパイ、もぐら、裏切り者、暴く、という本筋に隠れた軸に“愛”があるのだと思います。様々なかたちの“愛”と“関係性”がある……スパイを生業としている彼らだが実に人間らしい。

ストーリーの進み方としては、地道にゆっくりなテイストです。アクションシーンはほぼない。寧ろ捜査の過程こそがアクションともいえる。
ところでゲイリー・オールドマン氏がとても恰好良いです。あの渋さと演技の重みを生み出せるのが凄いです。
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