このレビューはネタバレを含みます
※本作と『ソウルフル・ワールド』『モンスターズ・ユニバーシティ』のネタバレもしているので注意!
最近観た『ソウルフル・ワールド』や『モンスターズ・ユニバーシティ』にも通ずるけど、「ずっと追い求めていたものが、実は自分にとってさほど重要ではなかった」ということを肯定してるのが素晴らしい。ディズニーって「諦めなければ夢は叶う!」的な、最後に掴み取る素晴らしさを描くイメージが強い。でもこの3作品はほろ苦くてリアル。きっと小さい頃の私が観たら納得いかないだろうけど、大人である今は心に沁みる。最後に掴み取るのも良いことだけど、それ以外にも良い道ってあるよな。
演出もめちゃくちゃ良かった。イアンが瓦礫の隙間から父さんを見つめるシーンなんて、これまで観た映画の中でもトップを争うぐらい切なくて死にそうになるし、バーリーがイアンに「父さんから」ってハグするとこも天才すぎる……。
そんなこんなで素晴らしい映画だった……けど、ちょくちょく話が通じないキャラがいたり、ライトフット兄弟の日常会話やマンティコアがやる気を出すシーンの会話が薄めだったのが残念。それが良ければ、もっと高評価にしてたと思う。