赤穂事件を題材にした最近流行りのお金コメディ作品。
なぜ討ち入りは命日ではなかったか、なぜあの装束による討ち入りになったかがわかります。
現代のサラリーマンも家に仕える武士も同じであることを教えてくれます。
経理と営業が揉めるのとか一緒ですよね。
討ち入りまでの出来事を銭勘定で、ちゃんと現代の通貨に換算してわかりやすく、面白おかしく観せてくれます。
和服姿の竹内結子って最強ですね。
美し過ぎます。
忠義をたてて仇討ちをしたい、とあんまり思わせない浅野内匠頭って初めてみました。
阿部サダヲの軽さって凄いなぁ。
堤真一の舌打ちは多分日本一。
石原さとみは可愛らしくも変な貫禄を魅せて面白かったです。
横山裕はなかなか雰囲気でてました。
お金というアプローチからコメディとしたからでしょうか、歴史ミステリーとして非常に優秀な作品になり得たのに、なんか惜しい。
ま、そこは狙ってないんでしょうけれど。
悲哀感MAXな日本の冬の風物詩を、笑いを交えて観せてくれるのは面白いのですが。
面白いのになんだか惜しいんですよ。
このあたりは日本人の心にかけられた、美談としての忠臣蔵の呪いかもしれません。
竹内結子相手に無駄遣いしてみたいもんですね。
