このレビューはネタバレを含みます
この手の純愛ものにどうも弱い(好き)。
声優は、君のすい臓を食べたい(実写)のコンビ。
図書委員という設定といい、主人公の男のキャラクターの性格といい、大枠でのヒロインが死ぬという展開といい、通ずる部分が多く印象的だった。
ハローワールドという言葉は、プログラミングを学ぶ際に最初にテスト的に使用される、一般的な文言だったと記憶している。
途中まではどこがハローワールドなんだろうと思っていたけど、本当に最後の最後まで見て、府に落ちた。
これはもうフェチの世界だから公平なレビューにならないけど、明るいヒロインもいいけど、生真面目で多くを語らないヒロインも、またいい。
設定がとても難しい内容だけに心配はあり、途中、ん?となった所も正直あったけど、最後まで通してみて大きな設定やストーリーのくずれがなく、楽しく見れた。
強いて言えば、この作られたデータの世界におけるエラーの修復機能、というものが、何をゴールとするものなのか、何をやってはいけないのかなど、この映画の世界でのルールの理解に手間取り、ややストーリーに浸るという意味ではノイズになってしまった。
純愛映画、という点では、プログラミング的な思考とで集中を分散されて、最後まで感情移入はしきれず、どことなく感情が途切れ途切れになってしまった感触があった。
誰を対象にした映画なのかな?というのは特に気になったところ。子供には難しいし、プログラマーが楽しむには不十分かもだし、恋愛ドラマに興じたい大人としてはノイズが多いし。
個人的にはとても好きですが、上記からスコア伸び悩み、という感想でした。