Tai

HELLO WORLDのTaiのレビュー・感想・評価

HELLO WORLD(2019年製作の映画)
3.3
仮想世界だって恋をする‼︎

自分の意思を主張出来ない少年の前に現れたのは未来の自分。しかも、自分が居る世界は仮想世界だと知らされます。
未来で起きてしまった事故を無かったことにする為に、少年の戦いが始まる!
という感じなお話だったのですが、色々と詰め込んだ結果、設定が大渋滞を起こしている感じがしました( ;´Д`)
しかも、どれも何処かで聞いた事があるようなものばかり。
近未来の設定は面白かったんですけどね!
京都観光しながらVR的に昔の街並みを見れるとか、早く実現してほしいくらいでした◎

〝ラスト1秒でひっくり返る〟とありますが、ラストは確かに良かったです。
しかし、これ「イニシエーション・ラブ」のような、全部分かった瞬間ハイおしまい!という感じだったんですよね。
登場人物たちと同じ目線で物語を楽しみたい派だと、これは満足感をあまり得られないんですよ。
もう1回観る楽しみだと思えば良いのでしょうが、2度目を観たいかと言われたら微妙かなぁ(´〜`)

そして、あのCG感。
あれ、何て言うんですかね?CGで作った動きにイラストを貼り付けてヌルヌル動く的なアニメーション。
ピクサー的なCGか、ジブリ的なアニメーションかのどちらかが良いので、あの作風はどうしても好きになれません。
ただ、本作は物語の設定上で必要な演出だったと思えば、アレでも良かったのかなとは思えました( ´∀`)b

日本の劇場アニメといえばジブリかTVシリーズの劇場版ばかりだった頃からすると、最近の色んなオリジナルアニメが公開されている流れはとても良い事だと思うんですよね。
しかも、それぞれが違う絵柄、技法で違いを演出している。
こうして切磋琢磨して更に素敵な作品が現れるのかと思うと、まだまだこれからが楽しみになりますね!
Tai

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