かるもの

ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネスのかるもののネタバレレビュー・内容・結末

5.0

このレビューはネタバレを含みます

めちゃくちゃ面白かった!
けど、めちゃくちゃ疲れるし、めちゃくちゃ人を選ぶ映画でした!
やりすぎってくらいホラー含むサム・ライミ節効きまくりだし、やりすぎってくらい原作ファン歓喜のネタ盛り込みまくりだし、ドクターストレンジの世界観に求めるキマッちゃってる映像のヤバさも満載だし!
それなもんだから視てるとファンですら頭疲れちゃうくらいなんだけど、やってることは常に一貫してて分かりやすいから駆け抜けられる!

あと、ケビン・ファイギ!
ドラマ視なくても映画だけで楽しめるってのは何だったんだ!
めちゃくちゃワンダ・ヴィジョンの続編じゃねぇか!
完全にわかんねーやつは置いてけぼりにしてるだろ!いいの!?
俺は楽しかったけど!俺は楽しかったけど!!!
いや、いいのか!それはそれとして全編楽しく仕上がってるから、良いのか!?わからん!どうなの!?
今作最強ヴィランと化すスカーレットウィッチのヤバさ、その納得感はワンダ・ヴィジョンを視れば確かに補強される!
しかし、それは映画からだけでも十分に感じられるかもしれない。
正直、この辺はシリーズをある程度履修済みの自分では判断がつかない!わからん!

とにかく、マルチバースという異なる自分を映す万華鏡に、キャラクター達が何を見いだすのかというテーマが、とてもエモい!
無数ある自分の可能性、その環境の美しさに幻惑されることがあっても、そこまで歩んだ自分の足並み、そして今の姿をきっと愛せるし、愛したいという気持ちを芽生えさせてくれる!
ストレンジにしてもワンダにしてもチャベスにしても、今回の騒動を経て確実に前に進むキッカケを掴めたというのが清々しいと思うのだ!
三者ともに過去の己の行動によって心に傷を抱えており、だからこそ三者の行動に感銘を受けてグッと来る!
決着までの流れも良い!
前作でストレンジは、ドルマムゥとの根気強すぎる交渉によって勝利を得た。
今作ではチャベスを励まし、勇気づける言葉によって背中を押して解決を促すのだ。
何でも出来るスーパー魔術師だからこそ、彼の決着は作中で見出だした心の在り方、その成長こそが重要な鍵となる!これ最高!
本当に重要なのはパワーではなく、やはり心の在り方と、そこから生まれる行動こそがヒーローのなんたるかを決めるのだ!

ウォンのソーサラー・スプリームとしての揺るぎ無い強さと格好よさ、そしてストレンジの相棒としての心強さがとてもありがたかった!
あとリントラ可愛いよリントラ。
感想がつきねー!
誰彼構わずオススメできるかはちょっと自信がないが、ファンなら絶対に映画館に足を運んで押さえておくべき一作かと!
いやあ、名作!いや、怪作ですわ!
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