このレビューはネタバレを含みます
おいでませ、狂気のマルチバースへ。
や、やだー！！めっちゃ怖い〜！！！という演出盛りだくさんでしたね。役者さんが「ドッキリ演出あるからね！」と予告していた通り何回かそんなことがあったり、じわじわと忍び寄る存在があったり、超現実的な事が頻発したり…。
MCUではかなり強めの怖さだったのでは。
再びやってきたストレンジは、元カノクリスティーンの結婚式に参加するバームクーヘンエンドからのスタートです。そんなときでも気取ってネクタイを結んだり、ワインに変えたりする彼の気取り屋なところが伺えます。とかいいつつ、アメリカちゃんを護るためにあれこれ奮闘する姿は、スパイディのおもりをしていたために保護者っぷりが板がついてきたかな？
アメリカちゃん可愛すぎませんか？ピュアすぎず、皮肉屋すぎず。過去に傷ついた真っ直ぐな女の子…修行がんばってほしい…！両親が女性同士なのは、そういうユニバースなのだ、とも取れるのもいいですね。ちょっとアニメ的な星印のジャケットのデザインがどのユニバースにも溶け込んでいて素敵でした。
そしてワンダさん。ワンダビジョンのアレは、「わたし悪いことしちゃったわ…もうそんなことしないわ」というアレじゃなくて「違う方法を探るわ！」の方でした。母親になるためにと口を失くして内側から破壊するわ容赦なく殺していくわと申し訳なさもなくどんどん拍車がかかっていく彼女を諭すビジョンが居なかったのでどうなるかとヒヤヒヤでしたが、最後は自分自身と子ども達が彼女を止めました。自分の恐れに向かい合った結果の決断だったんですね。
ホワット・イフ…？とは違うエージェントですよ〜とは言われても実写での登場は嬉しくなりました。X-MENを見ないと…。ミュータント…。
そしてラスト、ストレンジは狂気から抜け出せてませんでしたね。深淵を覗いた彼は、しっかり深淵に見つめ返されていたようです。それではSAN値チェックをどうぞ。
