黒人差別が根強く残る1980年代のアラバマ州では、無実のアリバイがあっても証人がいても、黒人というだけで死刑を宣告されるという事例が多くあった。そしてその現実に、自身も黒人の新人弁護士が立ち向かいます。証言は仕組まれ、嫌がらせや脅迫を受け、諦めるしかないかと誰もが絶望します。それでも何度でも、諦めることを知らない弁護士がまさに0％からの逆転に挑みます。
弁護士 マイケル・B・ジョーダン
相方 ブリー・ラーソン
死刑宣告される黒人 ジェイミー・フォックス
俳優2人が好きで惹かれた映画でしたが、事実ベースの映画で、ずっしりと重みのあるテーマで、観てよかった。
この映画一見ただの逆転裁判胸熱映画！みたいな雰囲気出てるタイトルですが、訴えかけてきてるものが多い。
少し調べたのですが、舞台となっているアラバマ州には、人種差別がかなり酷いものだったようです。肌の色が白い黒いだけで執拗に無慈悲に差別される様は見ていて悲しみしかないです。
権力を握る白人が正義とされ、発言さえも耳を傾けてもらえない黒人が悪とされる、何が正義で悪なのかと定義がよく分からなく、現代の世界への皮肉も交えたものを感じました。
監督脚本の訴えかけたいものは少なくとも
『人種差別』『冤罪問題』
『正義とは』『死刑制度』
はかなりあるだろうなと。
正しい倫理観をもたないものが権力を持った時、誤っためちゃくちゃな言動も許されてしまう。こういったテーマはこの映画に限らずよく見る描写として賛同せざるを得ないと同時に本当にこれ難しいテーマだよなぁと考えさせられた。
少し逸れますが、日本でも介護職の様な本当に人の為になっている方々の給料が地獄の様な一方で、国会で寝ているだけで大金をもらう人間のいる世の中でこういった何が正しい行いなのか分からないことって今でもありふれてますよね。
『死刑制度』の有無も国によって違って今でも物議をかもされています。『死刑制度』についてもメリットもデメリットもあるのは勿論ではあるものの、冤罪死刑判決なんて本当に命がいくつあっても許されるはずがない。授業で扱える映画シリーズ。
何はともあれ
マイケル・B・ジョーダンはフルートベール駅で
で泣かされたけどまたしてもやられてしまった。この男ボクサーもヒーローも弁護士も何でもこなす高身長イケメン俳優とか推すしかなくないですか？
