コロナウィルスを恐れながらも我慢出来ずに鑑賞。
結果として観て良かったと思えるウェルメイドな力作だった。
ジェイミー・フォックス、ブリー・ラーソンとゆうアカデミー主演賞受賞俳優が脇を固める中で、マイケル・B・ジョーダンが正義感溢れる若手弁護士を落ち着いたお芝居で応じる。
二転三転するストーリーがスリリングで飽きずに見せる演出が秀逸。
・・・が、観てて少し思ったんですが、勿論ずさんな捜査と裁判による冤罪なんて許せないし、あってはならない事なんですが、劇中で死刑執行される死刑囚は自ら犯した罪を認めてる明らかなる犯罪者で、その彼と明らかなる無実の冤罪死刑囚のジェイミー・フォックスを同列に描く恣意的な演出はちょっと違うんじゃない?と感じました。
明言はしてないけど作品の方向性として死刑反対側のプロパガンダの匂いがあると思う。
死刑の冤罪問題と死刑の是非の問題はあくまで分けて考えるべき、とゆうのが僕の持論で、ここら辺をゴッチャにして捉えてしまう人って意外と多いんですよ。
予想の範囲内とはいえ、そこが残念でした。