Kenji

21ブリッジのKenjiのネタバレレビュー・内容・結末

21ブリッジ(2019年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

ニューヨーク市警殺人課のアンドレは、警官殺しをした犯人を発砲した過去を持ち署内でも問題児扱いされていた。
しかしアンドレも殉職した警察官の父親に追いつこうと必死で警官としての職務を全うしているのだった。
そんなある日、2人の男がレストラン“モスト”に隠されていた麻薬を奪いに乗り込みやって来た警察官を殺してしまう強盗殺人事件が勃発。
アンドレは、逃げられてはいけないと思いマンハッタン島を封鎖して犯人を追い詰めるのですが…。

今作は、2020年8月28日にお亡くなりになったチャドウィック・ボーズマンの最後の主演作となる硬派なクライムアクション映画となっていました。
“銃と警官、そして発砲する理由”と言う軸を強く描いていました。
全体的にチャドウィック・ボーズマン演じるアンドレ側刑事側と逃亡犯側とのサクセスストーリーになっていました。
逃亡犯役のレイ役のテイラー・キッチュやマイケル役のステファン・ジェームズもいい感じでした。

最終的には、今回の麻薬事件に裏がありJ・K・シモンズ演じるマッケナ警部ら複数のニューヨーク市警が麻薬取引に関与していたことをアンドレは突き止める形で終わりました。

マイケルが投降しようと銃を渡したのに関わらず撃たれたり、ニューヨーク市警の武装や操作の粗さ、そして汚職など往年の刑事物で現代的な視点も入れていたの見所でした。
問題児だったアンドレが、良心となる過程も良かったです。

個人的にアンドレが問題児だった頃や真相解明のパートも少し観たかったと思いました。

そして、もうチャドウィック・ボーズマンを今後の作品で観れないと言う一抹の寂しさがあとから来ました。
闘病中だったためか、痩せていることが劇中でもわかりました…。
でもアンドレの尋問シーンでも役柄が良く表れていて、アクションシーンなども熱演でした。
心から哀悼の意を表します…。
Kenji

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