記憶屋に記憶を消してもらわないと生きていけないほどの記憶とは、
どんなものなのだろう。
私は消さなければいけない記憶を、今は思いつかない。
私に消したい記憶がないだけなのか、
あってもそれを既に忘れてしまっているだけなのか、
どちらかは分からないが、
でも、そうやって人間は色んな経験をして強くなってまた生きていけるのだと思う。
生きていれば生きているだけ辛いことがあって、それをひとつ乗り越えて、そうすれば少しだけ強くなれて、次に起こる辛いことを、また乗り越えることができて、、
そんな風に人生はできていて、人間は回っているのかな。
大人になるにつれて、今まで経験してこなかった苦しい経験はするけれど、生きてきた分だけ強くなれたから、乗り越えられる。
そう考えると、自分より年上の人ってやっぱりすごいなぁ。
何倍もの辛いことを乗り越えてきたんだろうなと思う。
現代に潜む不条理が生み出したもの、と、記憶屋のことを言っていたが、
どの時代にも不条理はあると思う、それが現実だと思う。