完全オリジナル脚本、スピード感のある逃亡劇、役者・スタッフの気概が感じられる。
フィクションでありつつも、現実と接点が保たれるように配慮しているのも伝わる。
容疑者と特定された主人公の逃亡劇でありながらも、事の真相を追求し解決しようと奮闘する様は、ドラマ「24 twenty four 」や近年の007シリーズの要素を日本に置き換え作品とした感がある。エンタメ映画であり、展開がご都合主義、という批判は当たらないであろう。
チャレンジングな作品だし、最後まで楽しんだ。しかし、物語の展開が読めなかっただろうか、というとそうでもない。真の犯人に驚きはないし、結末もまぁそうなるよね、と思う。
鑑賞後、公式ＨＰを隈なく拝見したが、情報公開し過ぎでは？あらかた見せているような…。
あと、笑いを誘う部分がほぼないかな、という点が残念なところ。三浦友和演じる昔気質のデカの存在に、物語の緩急の緩の部分を委ねたようにも思うけれど。
