このレビューはネタバレを含みます
大沢たかお主演の近未来サスペンス。大沢たかお演じる主人公が作成した医療型AIの暴走により、人類の選別が始まってしまった混乱を描く。
題材は見るからに面白そうで、ハリウッドがやってくれたらアクションムービーとして見応え抜群だったのでは。邦画としてだとアクションには限界がある。ただ、アクションに期待できないとしても、脚本がお粗末なのはどうにかならなかったのか。謎に逃走を続ける主人公、そしてAIに監視されてるのに主人公を捕まえられない無能警察、零下の中24時間生きる娘、壁を割るためにレスキュー部隊や軍隊を送らない無能なホープ社員、いきなり罪を白状する警察理事官、理事官が犯人であることを隠したサトル、何のためにいたか分からない警察おじさん、、、。脚本がしっかりしてない日本のサスペンスなど面白くないに決まってる。
無論、新しい試みやワクワクさせる題材であることに変わりなく、だからこそ色々勿体ない。中途半端に近未来なので、そこも色々違和感。挑戦意欲は評価したいが、もう少し邦画でやるから話を固めた方がよい。派手なアクションがハリウッドより薄い分、そこで負けてどうすると。SFをつくるなら、全てにおいて言える話だ。
