たっかん

ヒトラーVS.ピカソ 奪われた名画のゆくえのたっかんのレビュー・感想・評価

3.5
1、戦争は終わっても、その犠牲は今も目に見える形で続いている。
2、優生思想をこじつけこじつけで作り行く様、しかもアートの比較を通して分かりやすく。いやはや、恐ろしい。
3、人間は弱い。弱いなあー、ほんとになー、わたしも弱い。わたしは弱い。
4、ピカソはやっぱりすごい。もっと作品見たくなった。アートの力、すごい。
5、もともと所有していた作品を不当に取られた人がそれを取り返す物語、それを取り戻せた物語はとても尊いと思う。ほとんどはお金の為じゃないって言うけれど、お金の為だっていいじゃないか。いいっていうか、だって不当に取られたものを取り返そうとして、何が悪いよ。
6、気付いたら戦争始まってたってこと、ありえるなぁと思った。日本大丈夫かな。日本大丈夫かなの前に、そんな日本で生活して主権者であるわたし大丈夫かな?政治のこと、ちゃんと考えてる?やー、もー、今の生活でいっぱいいっぱい。抑圧され、その負のエネルギーはどこに向かうのだろう?民族、国籍、性別、宗教、イデオロギー。知らない間に差別する人になったり、それを容認したり、気付かないふりしてしまってないか。なぜならわたしは弱いから。わたしは弱いなんて簡単に言える。心へのダメージはあまりない。まあそうだよねって感じだ。でも、具体的な事象に関して認める事はダメージがある。認めるより目を逸らしていたい。
いつか、戦争になった時、わたしの何かしらの所属集団に対して差別が行われた時、その時になって初めて考えるのかな。あるいは、逆の立場になって、罪を犯し、それを裁かれる時か。